近現代の日本の汚職・政治腐敗などの疑獄事件に関する次の記述のうち、明らかに誤っているものはどれか。
1
外国製の軍艦や兵器の輸入をめぐる海軍高官の汚職事件であるジーメンス事件が発覚すると、都市民衆の抗議運動が高まり、山本権兵衛内閣は退陣することとなった。
2
日本社会党・民主党・国民協同党の三党が連立した片山哲内閣の枠組を引き継いだ芦田均内閣は、広く政界からGHQまで巻き込んだ疑獄事件である昭和電工事件により、退陣した。
3
造船疑獄事件で、吉田茂内閣への批判が強まるなか、鳩山一郎ら自由党反吉田派は離党して鳩山を総裁とする日本民主党を結成した。同年末に吉田内閣は退陣し、鳩山内閣が成立した。
4
航空機売り込みをめぐる収賄容疑で、現職の首相である田中角栄が逮捕されたロッキード事件が起きた。そのため、与党の自由民主党内で「田中おろし」がなされ、田中内閣が総辞職して福田赳夫内閣が成立した。
5
消費税導入を実現した竹下登内閣は、おりからのリクルート事件の疑惑のなかで退陣した。これを受け継いだ宇野宗佑内閣も、参議院選挙での与党大敗を受けて退陣することとなった。
解答
正解
4解説
■ 疑獄事件
AI による概要
疑獄事件(ぎごくじけん)とは、政・官・財界が癒着し、巨額の金銭や利権が絡む大規模な汚職・贈収賄事件のことです。単なる汚職を超え、政治的・社会的なスキャンダルに発展し、内閣総辞職や政界再編を引き起こす要因となる場合が多くあります。
主な日本の疑獄事件
・昭和電工事件 (1948年): 終戦直後の昭電疑獄。復興金融金庫の融資をめぐり政界へ賄賂が渡り、芦田均内閣が総辞職した。
・造船疑獄事件 (1954年): 造船業界から政界への贈収賄。佐藤栄作幹事長(当時)の逮捕を法務大臣が指揮権発動で阻止した。
・ロッキード事件 (1976年): 米航空機大手ロッキード社による国際的な贈収賄。田中角栄元首相が逮捕された。
・リクルート事件 (1988年): 未公開株を巡る贈収賄。政界、官界、財界に波及した。
・五私鉄疑獄事件 (1929年): 鉄道大臣が私鉄国有化に絡み収賄した昭和初期の事件。
・教科書疑獄事件 (1902年): 明治時代に教科書採択をめぐり多数の教員らが検挙された。
1 〇
外国製の軍艦や兵器の輸入をめぐる海軍高官の汚職事件であるジーメンス事件が発覚すると、都市民衆の抗議運動が高まり、山本権兵衛内閣は退陣することとなった。
2 〇
日本社会党・民主党・国民協同党の三党が連立した片山哲内閣の枠組を引き継いだ芦田均内閣は、広く政界からGHQまで巻き込んだ疑獄事件である昭和電工事件により、退陣した。
3 〇
造船疑獄事件で、吉田茂内閣への批判が強まるなか、鳩山一郎ら自由党反吉田派は離党して鳩山を総裁とする日本民主党を結成した。同年末に吉田内閣は退陣し、鳩山内閣が成立した。
4 ×
航空機売り込みをめぐる収賄容疑で、
5 〇
消費税導入を実現した竹下登内閣は、おりからのリクルート事件の疑惑のなかで退陣した。これを受け継いだ宇野宗祐内閣も、参議院選挙での与党大敗を受けて退陣することとなった。